肩関節は人間の肩関節の中でも一番不安定な関節と言われており、無理な動作を続けているととても傷めやすい関節です。
野球肩は実際にはインナーマッスルと呼ばれている肩内部の筋肉を痛めていることが殆どです。
その筋肉は図にあるとおり、4つの筋組織でできています。
1.棘上筋(きょくじょうきん)
2.棘下筋(きょっかきん)
3.小円筋(しょうえんきん)
4.肩甲下筋(けんこうかきん)
これらは腱板(けんばん)とも呼ばれています。
腱板損傷という名称を聞かれたことがある方もいるかもしれません。
これら4つの筋を別名「ローテーターカフ」と呼んだりします。野球専門誌ではこの呼び方も良く目にします。
また、ローテーターカフの他に傷めやすい個所として関節唇(かんせつしん)と呼ばれる部分があります。
下の図の青い線の部分です。実際には肩甲下筋の裏にあります。
関節唇は上腕骨と肩甲骨を安定させる働きをし、肩が脱臼するのを防ぐ役割をしています。
投球動作の繰り返しによって関節唇に負担が掛かると、損傷し更には剥がれてくることがあります。
関節唇が剥がれてしまうと上腕骨と肩甲骨は安定しなくなるため、投球動作が出来ない状態になります。
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