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野球 守備フォーメーション 

投手のコントロールを磨く

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最近の高校生は球が速いです。140km/h台を平気で出す投手も珍しくありません。
スピードだけ見れば、プロ野球と遜色ないほどです。それなのに、高校生が即戦力投手となることはなかなかあり
ません。

「最も違うのは何?」と聞かれれば、私はこう答えます。
「コントロール」
プロ野球と甲子園を見比べて頂ければ、はっきり分かると思います。

それでは、ここからはコントロールについて説明していきます。

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コントロールの重要性

才能あふれる投手なのにコントロールが悪くて試合で使いづらい投手は多くいます。
特に左投手に多く見られるケースです。
素晴らしい球種を持っていて荒れ球が魅力の投手もいますが、勝ち続けられる投手は一握りです。

なぜ、コントロールの悪い投手は良くないのかというと、
1.四球、死球が出るとピンチが広がる
2.球数増えてスタミナへ大きな影響を及ぼす
3.配球がしにくく、ゲッツーを打たせたいなどの注文通りに打者を打ち取れない
4.野手がリズムを取りにくく、集中力が保ちにくい
5.3に関連しますが、ゲームのリズムが作りにくく、守りから攻撃への良い流れが築けない
このような理由が挙げられます。
逆に言えば、コントロールのしやすい投手は上記した内容が逆の結果となり、チームに良い流れを生み出します。

さて、それではコントロールを磨いていきましょう!


コントロールを磨くには


フォームを固める
  基本ですが、コントロールが悪い投手はフォームがバラバラであったり、一定していないことが多く見受け
  られます。
  特に胸が早く開いて、腕が遅れてしまい外にすっぽ抜けたり、これを防ぐため逆に引っかり過ぎてワンバウンド
  させたりすることがあります。

  強い球を投げようすると胸が早く開きやすくなります
  上体主導になってしまっている証拠です。投球フォームはあくまで下半身主導です。
  また、ストレートは力を入れるとキレが落ちます。
  力を入れるのはリリースの瞬間だけでOKです。このコツを掴むようにして下さい。
  阪神の藤川投手や広島の前田投手はこの辺のコツを知って変わったように見受けられます。
 
 話が反れましたが、フォームを固めるのにお勧めの練習法はシャドーピッチングです。
 シャドーピッチングは、タオルを持ってしっかりとフォームを確認しながらゆったりと投球します。
 強く腕を振る人がいますが、腕への負担があるためこれは止めた方が良いと思います。
 シャドーピッチングはフォームを確認しながら固める練習です。

打撃練習に登板する
 投げ込みでも良いのですが、打者が立つとうまくコントロールできない投手がいます。
 また、打撃練習では打者を立たせていつでもストライクを取れる投球を心掛けることになりますので、自然とリ
 リースポイントやフォームが体に身に付いてきてコントロールが良く
なっていきます。
 いつでもストライクを取れるようになれば、ピッチングは劇的に安定します。

まずは上記2つを活用して、コントロールを磨いて下さい。

投球の原点 最も重要なボールは

これは、テレビを見ていて知った野村克也元監督の言葉ですが、投球の原点はアウトローへのストレートです。
アウトローは最も間違いが少なく、長打が出にくいボールです。そして、このコースにコントロール出来れば、ピッ
チングは安定し、且つこのボールを活かした変化球を使うことができ、配球の幅が広がります。
アウトローへのストレートのコントロールを磨くことが投球の基本です。

投げ込みから意識を変える

フォーム固めの段階や春先などは以下で説明する意識まで持つ必要はありませんが、シーズンインが間近であったり、
フォームが固まったあとは投げ込みの意識を変えて下さい。

ストレートや変化球と言っても、1つ1つの球種は状況やカウントによって使い方は様々です。
初球であればストライクを取りに行くボール、追い込みたい時はファールを打たせるボール、追いこんだらゴロを
打たせるボールであったり空振りを狙うボールであったりします。

投球練習の時から、「今投げているカーブはストライクを取るカーブ」「今投げているボールは空振りを取るカーブ」
など、漠然と投げ込むのではなく、ボールに意味を持たせて練習することが実戦に役立つ投球練習となります。


これらを実戦して、試合を作れる投手になりましょう!
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など守備のセオリーは現在40項目。