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満塁策を取る場面

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満塁策のメリット、デメリット

満塁策を敷く場面を説明する前にメリット、デメリットを説明します。
【メリット】
・本塁送球の際にタッチが不要のため、少し深いゴロでも本塁で刺せる。
・ホームゲッツーが取りやすい。
・相手の攻撃のパターンが減る。
・全ての塁がフォースアウト出来る状態になり、内野手は守りやすい。(2死の場合は特に有効)

【デメリット】
・長打を打たれた場合の大量失点のリスク
・四死球による押し出しのリスク

ざっと書きましたが、主なものはこのぐらいだと思います。
このメリットを知った上で、満塁策を取る場面を考えていきます。

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1点で試合が決まるような場面

満塁策は基本的に序盤で使用することは滅多にありません。
序盤から1点にこだわって大量失点するリスクを抱える必要はないと思います。

満塁策は終盤で1点入れば試合が決まるような状況で使うことが多いでしょう。
8回、9回や延長戦の場面では特に良く使われます。

更に言えば、1点入ればゲームが終わるサヨナラの場面が最も有効です。

打者の比較

ランナー2,3塁の場面などで良く用いるパターンですが、打席のバッターとネクストバッターを比較した場合に
ネクストバッターの方が勝負しやすい場面です。
特に打席のバッターが強打者の場面は歩かせて満塁策を取ることが多くなります。

ランナー状況別満塁策を取る場面

3塁にランナーがいることを前提として、ランナー3塁、23塁、13塁で満塁策を取る場面をまとめてみました。
(眠くなりながら書いているので、変なこと書いていたらすみません。笑 後で見直します)

【ランナー3塁】
・点差
同点の状況で、1点入ればサヨナラとなる場面のみが基本です。
この場面では四死球のリスクを除けば、1点入ろうが2点入ろうが一緒なので、3塁にランナーがいれば後は何人
ランナーがいても一緒です。
尚、表の守備の場面で使うメリットは薄いと思います。
わざわざ2点入る場面を作って2点取られたら、自分たちの裏の攻撃が苦しくなるだけなので。
また、リードしている場面でも使う必要はありません。

・アウトカウント
サヨナラの場面を前提とすれば、無死、1死が基本です。
2死はお勧めしません。
全ての塁がフォースになるので守りやすくはなりますが、既にスクイズの可能性もなく、四死球のことを考えると
満塁策は得策ではないと思います。


【ランナー13塁】
・点差
13塁も同点の状況で、サヨナラの場面が基本です。
表の場面でも使うことはないとは言い切れませんが、やはりシングルヒットで2点取られることを考える得策ではない
と思います。
迎えたバッターが強打者で、ネクストバッターを必ず打ちとれると言うなら話は別ですが。

・アウトカウント
サヨナラの場面であれば、無死、1死が最も有効、2死も場合によっては有効と言えるでしょう。
2死の場合は3塁までフォースの状態にするための考えであればあまり有効ではありません。

1,3塁は様々な走塁による作戦が可能でトリックプレーもいくつか存在します。
2死になるとダブルスチールやディレードスチール、エンドランなどは難しくなるので作戦の選択肢は減りますが
トリックプレーが怖いところです。
言ってみれば、2死の満塁策は相手チームのレベル次第というところもあります。
さほど走塁技術が高くなければ不要になるでしょう。


【ランナー23塁】
・点差
同点、1点差は有効です。
2点差はやや有効です。長打のリスクがある打者は怖いところです。シングルヒットのみを警戒するのであれば、
有効です。
ただ、守りやすくなるメリットは大きいので2点差でも満塁策を取ることはチームによってはあるでしょう。

・アウトカウント
全てのカウントで有効です。
とにかく守りやすくなるので。多少内野の深い当たりでも近くのベースでフォースアウトに出来るメリットが
あるので、2死でも積極的に採用されます。


満塁策は逃げじゃない

満塁策は敬遠するので極端に嫌がるピッチャーがいますが、これは逃げの戦術ではなく攻めの戦術です。
敢えてランナーを満塁にするので、リスクを冒している訳ですから。

尚、投手の制球が悪い場合やメンタル的に弱い場合は四死球を出せない怖さがあるので、満塁策を取らないことも
多いです。

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