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守備のセオリー> 本塁送球のカットにサード、ファーストが入る理由
今回のセオリーは草野球をやっているときに初心者の方に受けた質問を題材にしてみました。
質問の内容は「ランナー2塁のシングルヒットの本塁送球のカットはショート、セカンドではなく、なぜサード、ファー
ストが入るのか?」です。
この質問の回答にプラスして、センター前ヒットでファーストがカットに入る理由も説明します。
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レフト前ヒットでサードがカットする理由
ランナー2塁でレフト前ヒットが出た時、三遊間を抜けるためショートは深い位置で打球を追います。時には飛び込む
こともあるでしょう。
以下はレフト前ヒットのサード、ショートの追い方です。青○がカットの目安位置です。
上記の動きのフォーメーションでわかると思いますが、ショートはレフトに近すぎてカットの目安位置までの距離が
長く、サードはカットの目安位置に近い距離にいます。
そのため、レフト前ヒットの場合、サードのほうがカットしやすいのです。
なお、ショートは3塁ベースカバーに向かいます。
ライト前ヒットでファーストがカットに入る理由
考え方はレフト前ヒットでサードがカットに入る理由と同様です。
セカンド、ファーストの打球の追い方、青○がカットの目安位置です。
セカンドはカットの目安位置からファーストの方がカットの目安位置に近いため、ファーストがカットに入った方が
適切といえるでしょう。
なお、セカンドは1塁ベースカバーに向かいます。
センター前ヒットでファーストがカットに入る理由
センター前ヒットは二遊間を抜けるため、ショート、セカンドは打球を追います。
ショート、セカンドは深い位置まで打球を追うため、カットの目安位置に入るのが難しくなります。
ここでファーストとサードどちらが入るかですが、サードがカットに入ってしまうと3塁ベースが空いてしまいます。
ショートは3塁ベースから遠い位置にいるため、3塁ベースカバーには向かうことはできません。
3塁ベースが空いたままでいると仮に2塁ランナーが本塁突入を諦めた時に3塁送球することが出来ません。
そのため、ファーストがカットに入ります。
1塁ベースが空いてしまいますが、1塁よりも3塁を空けないようにするのは必然です。
なお、ショートはそのまま2塁ベースカバーに入ります。セカンドは距離が離れているので遅れてしまいますが、1塁
ベースカバーに向かうようにしましょう。こうすることで、全てのベースを埋めます。
上記の通り、ランナー2塁での本塁送球はサードとファーストがカットに入ります。
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