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野球 守備フォーメーション 

捕手に求められる能力(メンタル面)

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捕手の役割は様々です。ここでは、技術面を除いた捕手が求められる能力について説明します。
ここに記載する能力がないからキャッチャーに向いていないというわけではありません
こういった能力が必要であることを意識してキャッチャーの経験を積んでいけば、自然と身についていきます。
それだけキャッチャーは奥が深く育てるまでに時間のかかるポジションなのです。

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統率力

キャッチャーは扇の要と呼ばれており、全体が見える唯一のポジションです。
チーム全体への的確な指示が求められ、状況判断や以下に記載されている様々な能力が求められます。
また、日本の野球は配球については捕手主導で決めていくことが多く、投手をリードしていく必要があります。

自信を持ってリーダーシップを発揮してチームの中心選手となりましょう。

忍耐力

捕手に求められる能力の1つに忍耐力があります。投手は熱くなりやすい選手が多くいます。
ここで、一緒に捕手が熱くなってしまっては目も当てられません。

熱くなっている投手をなだめ、一本調子にならないよう間を取ってあげます。
次の項で説明しますが、捕手には観察力と判断力が求められます。熱くなっていてはこの能力が鈍ります。
冷静さが常に求められるポジションであるが故、忍耐力が求められるのです。

観察力

この能力は主に打者に対して用いて、配球の時に重要となります。
どういった部分を見るかと言うと、
・打者の表情
 余裕があるか?緊張が見てとれるか?などです。表情の違いによって、勝負すべきかの判断や大胆な配球、慎重な
 配球などを決める要素とします。

・打席の立ち位置
 ホームベースから離れて立っていたら、アウトコースに強くインコースに弱い、またランナーがいる状況であれば
 右打ち狙いだから、アウトコースを見せ球にインコースで仕留めるなどの配球判断になります。
 他にも、キャッチャーよりに立っていたらストレート狙いの可能性、ピッチャーよりに立っていれば変化球狙いの
 可能性(送りバントが想定出来る場合はバントのサインが出ている可能性)が疑えます。

・グリップエンドの位置
 送りバントなどが想定される場合に有効です。詳しくは以下リンクでどうぞ。
 関連ページ:バントを見破れ!

また、走者のリードの取り方でけん制を入れたり、第2リードが大きければ投球を捕球後にキャッチャーからけん制
を投げたりできます。

観察力は相手の行動を事前に予測したり、ピンチを未然に防ぐ役割を果たすのです。

判断力

キャッチャーは本ページ冒頭に記載した通りグラウンド上の監督です。そのため、キャッチャーの判断が試合を
左右することも多くあります。

・配球面
 投手の調子、アウトカウントや走者の状況、打者や打順、天候など様々要因を考慮して配球を判断していきます。
  *配球について詳しく知りたい方は姉妹サイトの「配球論」をご覧ください。

・全体への指示
送球場所の指示などキャッチャーが中心となることが殆どです。また、バックホームは得点に関わる部分なので、
特に判断が重要でカットorノーカットの指示、バックホームはあきらめて別の塁への送球の指示など一瞬で判断が求
められるケースが多くあります。

記憶力

試合前、試合中に得られる情報を記憶して配球や盗塁、作戦の警戒などが必要となります。
特に配球は前の打席を参考にして組み立てることが多く、キャッチャーは記憶力が求められます。

感性

忘れてはならない重要な要素として感性があります。
ピッチャーをリードしていく上で、そのピッチャーの特徴、性格、試合での変化などを感じていくことが欠かせ
ません。
特にピンチの場面ではピッチャーの性格によって切り抜け方が変わります。
強気に攻めるか?丁寧に投げるか?のリードに活かしていきましょう。

また、バッターが打席に入った時の雰囲気を感じて、どうリードしていくかも変化を与えます。
雰囲気を感じる力はまさに感性です。

私生活においても、感性を磨くことを心掛けていきましょう。

 

包容力/気配り

投手が気持ちよく投げられるよう配慮し、調子が悪くてもその中で、どうピッチングを組み立てていくか考えて行きましょう。
そして、投手を時には褒めながら、時には叱咤し、まさに女房役と言える動きを心掛けましょう。

それだけでなく、試合中では、返球の時間や球速を変化させ、良いイメージとリズムで投げられるように投手をコントロールして
いきます。

他にも、背中にいる主審にも配慮する必要があり、イニング毎に「よろしくお願いします」と挨拶し、判定にはクレームをつけず
「このコースは、ずっとボール判定だから」と投手に伝え、投手の投球も認めつつ、判定がゆれていないことを主審にも伝え、両
者に配慮します。


キャッチャーはこういった幅広い能力が求められるポジションですが、その分楽しさも他のポジションの比では
ありません。
是非、キャッチャーというポジションを楽しんでください。

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