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野球 守備フォーメーション 

ご質問への回答 小さいモーションでのスローイング指導の是非

トップページ >内野手のスローイング時の縫い目について

【ご質問】
小学生でも、捕手特有の小さいモーションのスローイングを、マスターした方が良いでしょうか?
私としては、今から様々なポジションを経験する小学生なので、小さいモーションに固まってしまうのに抵抗感があります。
また、捕手だけでなくポジションに関係なく、大きなモーションで投げさせたいのですが、やはり、ポジションに合わせたモーションをマスターすべきでしょうか?

スローイングのモーションは、私の考えでは、「大きいモーションは小さくできる」が「小さいモーションは大きくできない」と思います。なので、今後が未知数の小学生には、大きいモーションで投げてほしい、と考えます。

それとも、中日の浅尾や阪神の久保田のように、高校時代は捕手だったプロの投手がいるので、考えすぎでしょうか?

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【回答】
悩ましいですね。指導歴の長い方に私も伺いたい質問です。笑
小学生というのが、ネックですね。

私の考えとしては、結論から申し上げますとポジションに合わせたモーションで指導してもよいのではないかと思いま
す。
仰る通り、小さいモーションを大きくするのは一朝一夕で出来るものではありませんが、ある程度期間を設ければ、大
きくできると考えています。
例に挙げて頂いた浅尾投手や久保田投手もいますが、楽天の田中将大投手も捕手出身です。彼も捕手兼任で投手をやって
いる時はテイクバックはかなり小さく捕手の癖が出ていました。
(youtubeで「H16 神宮大会 田中将大」で検索して頂くと彼が1年秋に背番号2で投手をやっているのが見られます)

その後、選抜、夏と経過すると捕手の癖が抜けてどんどんテイクバックの動きが改善されていきます。
2年の夏ではテイクバックは完全に投手の動きになっており、完成されてきています。

このように期間さえおけば、改善可能だと考えています。
但し、能力のある選手はという条件が付く可能性もあるのが悩みどころです。

そこでですが、キャッチャーボールの距離を伸ばしていく間は大きなモーションで投げさせて、距離を短くしていく
時から小さいモーションで投げさせてはいかかでしょうか?
その後の守備の練習はもちろんポジションに合ったモーションにさせます。
そうすれば、大きなモーション、小さなモーションどちらも使えるのではないのでしょうか?
いかがですか?
ちなみに私はキャッチボールの投げ始めは肩のウォーミングアップも兼ねているので、大きく肩を使うように指導して
います。

それと、「大きなモーションは小さくできる」とのことですが、これも結構改善期間が必要です。
投手しかやってきていない選手はいきなり内野手をやらせても、内野手を専任でやってきた選手と比較するとやはりモー
ションは大きくなります。
センスのある選手はすぐに改善されますが、出来ない選手はなかなか小さくならないものです。

「小さいモーションは大きく出来ない」のプロ野球選手の代表例は巨人鈴木尚広選手ですね。
元々、ショート出身だったと思いますが、外野手で遠投が必要な場合でもかなり小さいモーションで投げています。
ただ、本人は早い動作で投げることを重要視して改善するつもりもないという可能性も考えられます。

長々と書きましたが、私の考えとしては最初に記載した通り、ポジションに合わせたモーションをマスターさせても良
いと思います。
そして、キャッチボールではある程度大きいモーションで投げさせておくと良いと思います。

ただ、5年後ぐらいには考え方が変わっていそうな気もして怖いですが、今の考えは上記のとおりです。

2012/7/11 作成者

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